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(2003年-1)

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星の子・最近注目の本の一覧は・・(目次へ)
毎月2冊ずつ・・星の子・オススメの絵本の一覧は・・(目次へ)

もうすぐひなまつり・・手作りの おひなさま を飾りませんか 「もりのひなまつり」
こいでやすこ さく(福音館書店)
「折りひな」

田中サタ
三水比文
真田房枝

(三人会)
(\2200+300+税)
なんとも美しい
手染め和紙の折り紙付き!!


石井桃子さんのお薦めをきっかけに
三人会の方が
伝承的な折り方にしたがい
優雅なおひな様の美しさを
立体的なおもしろさも大切にしながら
ていねいに、一つ一つ折り方を追って
説明しています。

ひなまつりやおひなさまの伝統を
伝える絵本が少ないのが残念です。
これは奇想天外な明るいお話しです


絶版になっていたアジアの名作絵本が復刊されました! (木城えほんの郷より)
九州・宮崎県にある「木城えほんの郷」が集めてきた絵本原画コレクション・・
それが表紙から裏表紙までついにそろって、絶版になっていた名作4冊の再版にこぎつきました。
アジアの土のかおりがする、独特で不思議なファンタジーの世界、その絵も美しく気品が感じられます。
それぞれは、その国を代表して活躍する著名な絵本作家の作品です。
「ヒマラヤのふえ」

A.ラマチャンドラン さく・え
きじま はじめ やく

(木城えほんの郷)
(\1500+税)
インドのヒマラヤのふもとのおはなし・・

岩だらけの荒れた土地でがんばる若夫婦。
親切にしたおじいさんから一本の笛をもらいます。
その笛を吹くと・・
インドの自然観・宇宙観に満ちた絵がなんとも美しく、
よくある話と違った、不思議な話しの展開に惹き込まれます。
(初版 福音館書店)
「にげだした ひげ」

シビル・ウェッタシンハ さく
のぐち ただし やく

(木城えほんの郷)
(\1200+税)
スリランカのゆかいなおはなし・・・

むかしむかし、おじいさんのひげを切るひげそりも、
はさみもなかった時代・・・
そのおじいさんは、ねずみにひげをかじってもらっていました。

そんな時代のゆかいで奇想天外なおはなし。
いやいやビックリのお話しです。
(初版 福武書店)
「ちょうちんまつり」

唐 亜明 文
徐 楽楽 絵

(木城えほんの郷)
(\1500+税)
中国の昔話の再話・・
初めはヨーロッパに伝わり、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)が
明治の初め日本にやってきて、息子に語り伝えたお話しです。

提灯まつりのかがり火のまきを取りに出かけたお父さんは、
山の洞穴で時空を越えてしまいます。
元に戻るために龍に会い、月の世界へも・・

気品のある静かな絵が不思議な世界へいざないます。
(初版 福音館書店)
「まるのうた」

A.ラマチャンドラン さく・え
たにかわしゅんたろう やく

(木城えほんの郷)
(\900+税)
インドのちいさい子向けのお話し・・

まあるいのは、ひとみ、おつきさま、はすのはな・・
おたまじゃくしは てをつなぎ
まぶしいまるい おひさまになる

谷川修太郎の独特な表現が
まるの不思議な世界を案内してくれます。
(初版 福音館書店)


「あさな ゆうなに」
こどものための詩集・1

エレイン・モス 選
市川里美 画
矢川澄子 訳

(冨山房)
(1214円+税)
絵本のように美しく
雰囲気をもりあげる絵にいろどられて
エリナー・ファージョンが
ジェイムズ・スティーブンソンたちが
子どもの気持ちそのまんまを
やさしい詩にして、届けてくれました・・

*こどものための詩集2「いちばんぼし みつけた」
は残念なことに品切れ・重版未定になってしまいました。


みんなが長い間待った、世界傑作絵本が「限定復刊」されました! (福音館店より)
ほんとうにすばらしい作品群なのに、「限定復刊」で重版1回限りです。残念でなりません!
(参考までに読みきかせ年令を記しましたが、自分で読む時には小学生低学年〜中学年になります)
「ひよこのかずはかぞえるな」

イングリ と
エドガー・パーリン・ドーレア
さく
せた ていじ やく

(福音館書店)
(\1200+税)
各ページをいっぱいに使った、ドーレア夫妻の
美しい石版画にまず見とれます。

めんどりが卵を産みます。
おばさんは卵を売って、楽しい夢を描きます。
その夢にふけるうちにうっかり・・

ユーモアにあふれていますが、
しっとりとした作品です。(4才位から)
「すばらしいとき」

ぶんとえ
ロバート・マックロスキー
やく
わたなべ しげお

(福音館書店)
(\1500+税)
ひと夏の季節の移り変わりを
叙事詩風につづった話の展開・・

マックロスキーはその伸びやかな絵と文で
自然を真正面からみつめ、その生活を
心に沁みるように表現していきます。

大人が読んでも感動をおぼえる
読後感のある作品です。(5才位から)
(洋書版「Time of Wonder」もあります)
グリム童話
「七わのからす」

フェリクス・ホフマン え
せた ていじ やく

(福音館書店)
(\1300+税)
やんちゃな7人の男の子たちは
つぶやいたお父さんの言葉通りに
カラスになってしまいます。
一番下の妹は大きくなって、
兄たちを救いに出かけます・・

不思議な話の展開で、グリム童話の世界に
引きずり込まれていきます。(4才位から)
「まりーちゃんとおおあめ」

フランソワーズ ぶん・え
きじま はじめ やく

(福音館書店)
(\1000+税)
雨が降って洪水に・・
まりーちゃんと、ひつじのぱたぽんは
2階で孤立してしまいます。
そこへアヒルの までろん が助けに来ます・・

小さなこの洪水体験を
明るく、伸びやかに
なんともやさしい絵とともに描きます。
(4才位から)


リンドグレーン フアン待望の新刊が出ました! (徳間書店より)
リンドグレーンがなくなって約1年、楽しいだけでない、やさしく、しっとりと、不思議で、力強い作品に
最近の2冊とともに触れてみませんか・・
(新刊)「雪の森のリサベット」

「おかあさん、きてえー!」
リサベットは叫びます。
ひとりぼっちで森の中に
とり残されたリサベット・・

物語りなのに絵本のような挿絵が美しく、
子どもの気持ちをていねいに描いて、
心があたたまります。
「子どもの本の女王」と呼ばれるに
ふさわしいリンドグレーン作品です。
リンドグレーン 作
ヴィークランド 絵
石井登志子 訳
(徳間書店)
(1700円+税)
小学生低学年位〜
「夕あかりの国」
リンドグレーン 作
テルンクヴィスト絵
石井登志子 訳
(徳間書店)
(1600円+税)5才位〜
「よろこびの木」
リンドグレーン 作
オットー・S 絵
石井登志子 訳
(徳間書店)
(1500円+税)5才位〜


「ヒツジの絵本」


むとうこうじ へん
スズキ コージ え

(農文協)
(1890円+税)
今年は未(ひつじ)年・・
干支にあるのに「ヒツジ」のことは
日本ではあまり知られていません。

ヒツジはウールのセーターに(衣)・・・
ヒツジはおいしいジンギスカン料理に(食)・・
ヒツジの毛はフェルトの大型テントに(住)・・
そう、ヒツジはぼくたちに衣食住のすべてを提供してくれる。

羊飼いって?、ヒツジの育て方って?、ヒツジ料理の仕方は?・・
未年のあなたも少しヒツジのことを知ってみませんか?


「鬼が出た」

大西 廣 文
梶山 俊夫ほか 絵


(福音館書店)
(1300円+税)
赤鬼、青鬼・・
地獄で鬼どもを監視するえんま大王・・・
四天王に踏みつけられる鬼・・・
鬼の顔をした かみなりさま と 風神・・
桃太郎に鬼ヶ島・・
鬼の酒呑童子(しゅてんどうじ)・・
自然の中にひそむ鬼・・
世界中の不思議な鬼・・

鬼の世界へ入り込んでみませんか?
(たくさんのふしぎ傑作集)


ほるぷ出版から、すばらしい復刊が出揃いました!(復刊絵本海外秀作シリーズ第2期)
(参考までに年令を示しましたが、お子さんの興味と絵本経験によって大きく違いますのでとらわれないでください)
「みみずくと
3びきのこねこ」
かえでがおか農場シリーズ

アリス &
マーティン・プロベンセン さく
きしだ えりこ やく

(ほるぷ出版)
(\2000+税)
「かえでがおか農場のいちねん」
の続編とも言える作品。

みみずくと子猫たちはちいさい頃
人間の手助けを受けて育っていく・・
やがて大きくなって農場の周りの自然に
戻らなければいけない時が来ます・・

優しいまなざしとのびのびとした絵で
どうぶつたちの生き方がていねいに
描かれ、みんな動物が大好きになります。
(4才位から)

かえでがおか農場の
いちねん(\1800+税)
「きょうは よいてんき」

ナニー・ホグロギアン さく
あしの あき やく

(ほるぷ出版)
(\1600+税)
良い天気につられてキツネは散歩・・
見つけたミルクを飲み干したからさあ大変、
しっぽを切り取られて・・

ちいさい子の大好きな「積み重ね話し」。
詩情ゆたかな絵がなんともきれいで
アルメニアの民話らしいやさしさが伝わります。
(3才位から)
洋書版「ONE FINE DAY」もあります。
「旅するベッド」

ジョン・バーニンガム 作
長田弘 訳

(ほるぷ出版)

(\1600+税)
ジョージーの新しいベッドは実は古〜いベッド。
そのおんぼろベッドにこう書いてあった。
「このベッドがあればどこへでも旅が出来ます」
ジョージーがお祈り文句をとなえると・・・

「ガンピーさんのふなあそび」など
ジョン・バーニンガムの作品は
夢広がる楽しいモノばかりです。(4才位から)
「おはなし おはなし」
(アフリカ民話より)

ゲイル・E・ヘイリー さく
あしの あき やく

(ほるぷ出版)

(\1800+税)
この世の中に「おはなし」というものが
全くなかった頃のむかしむかしのお話です。
そこでクモおとこのアナンセが
お話しをしまっている空の王者ニヤメに
知恵と工夫をこらし「お話し」を買いに行きます。

アフリカ民話らしい、なんとも不思議で
その変わった言葉づかいに満ちています。
その美しい木版画からもアフリカの匂いを感じます。
(5才位から)
「ことば」

アン・ランド

ポール・ランド 作
長田弘 訳

(ほるぷ出版)

(\1500+税)
絵本というより「イラストレーション・ブック」
という範ちゅうの本です。
アメリカのグラフィック界をリードしてきた
アーティスト、ポール・ランドの画面と
幼い人に直接語りかけるような
リズミカルなアン・ランドのことば・・

「ことば」という不思議なモノを考えてみたくなる
小学生にちかい年令から・・
「ヘルガの持参金」
トロールの愛のものがたり

トミー・デ・パオラ 作
ゆあさ ふみえ 訳

(ほるぷ出版)

(\1500+税)
トロールの娘ヘルガ、とびきり美しい娘なのですが
結婚のための持参金がありません。
そこでヘルガは人間どものご都合主義につけこんで
トロールの魔法も使って自力でかせぎ出します。

しかし結婚相手は持参金に目がくらんで別の娘と結婚。
ところがヘルガは最後に持参金より大切なモノを手に入れます・・

パオラのステキな絵とキビキビとした話の展開に
おもわず惹き込まれます。(6才位から)
このほかに
「ペロー童話 ながぐつをはいたねこ」(クルト・バウマン再話 エイドリゲビシウス絵 斉藤洋訳 1600円+税 4才位から)
「野うまになったむすめ」
(ポール・ゴーブル作 神宮輝夫訳 1600円+税 4才位から)
「どうしてカはみみのそばでぶんぶんいうの?」
(アールデマ文 ディロン夫妻絵 八木田宣子訳 1800円+税 6才位から)
「たのしいホッキーファミリー!」
(レイン・スミス作 青山南訳 1900円+税 6才位から
「うさぎの島」
(イエルク・シュターナー文 イエルク・ミュラー絵 大島かおり訳 1800円+税 4才位から)
が同時に復刊されました。


「すえっこ O ちゃん」
LITTLE O

エディス ウンネルスタッド 作
石井 桃子 訳
ルイス スロボドキン 画

(フェリシモ出版)

(\1238+税)
ほんとうに長い間おまたせしました!

昭和46年、学習研究社から石井桃子さんと下村隆一さんの
共訳で出版されて、数年のうちに絶版になった名作が
また新たに、石井桃子さんがほん訳を見直して復刊しました。

スエーデンでウンネルスタッドはリンドグレーンに次ぐ人気作家。
世界中で愛され、小学校の図書館で読まれたお母さん方も多いと思います。

てんしんらんまんな O ちゃんがしでかすゆかいで楽しい日々の出来事・・
子どもから大人まで読んで楽しいこの作品は、
みんなで一挙に読んでしまうでしょう。


もうすぐ節分・・・鬼やトロルの出てくる昔話の世界を楽しみませんか・・ 「むかしばなし」のページへ
だいくとおにろく 鬼だ、トロルだ
こわかろう、こわかろう
ゼラルダと人喰い鬼 トロールものがたり 日本昔話百選


「セーターになりたかった
毛糸玉」



津田直美
(ブロンズ新社)
(1400円+税)
だれにも夢がある・・・
毛糸玉にも夢がある・・・

セーターに編んでもらったら
どんなステキなんだろう

意外な展開が
心をほっこり温めてくれます。

なんとも柔らかい絵が
追加されて復刊しました。


お正月、そして雪・・冬こそ絵本を楽しみませんか。 雪にまつわる18冊のご紹介 「ゆき」の本のページへ
ね、うし、とら・・
十二支のはなし
おしくらまんじゅう
おされてなくな!!
はたらきもののじょせつしゃ
けいてぃー
ウッレの
スキーのたび
雪の写真家ベントレー


「ね、うし、とら・・・
十二支のはなし」
中国民話より



ドロシー・バン・ウォアコム ぶん
エロール・ル・カイン え
へんみ まさなお やく
(ほるぷ出版)
(1165円+税)
ね、うし、とら・・
十二支のはじめのどうぶつに、
どれがなるか・・・

この有名なお話しが
新年にふさわしい
民族性ゆたかな大きなさし絵と
むかし話らしい語り口で
読んで楽しい絵本になっています。

自分のえとが、どんな話しをするかも
気になる作品です。


ちいさい子に楽しい・・・しかけ絵本
「はんたいことばをおぼえよう!」

マーゴー・トンプソン え
きたむら まさお やく
(大日本絵画)
(1500円+税)

つまみを引っ張ると、チョウの羽がひらいたり、とじたり・・
「かたちをかえておぼえよう!」

マーゴー・トンプソン え
きたむら まさお やく
(大日本絵画)
(1500円+税)

つまみを引っ張ると、たまごがわれて、ひよこがこんにちは!

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