絵本の店・星の子おすすめ絵本（その５）

「絵本の店・星の子」
今月のおすすめ絵本
（その５）

子供たちに愛され、
読みつがれ
みんなが好きになる
絵本をどうぞ

「今月のおすすめ」のいままでにご紹介した絵本です。（その５）

│home│子どもの本定期便│注目の本│復刊・新刊│おすすめ│おもちゃ│定例行事│トピックス│おはなしかい│本の目次│

（特集ページ）│わらべうた│人形の話│母の本│昔話│入学進学│ゆき・お正月│クリスマスの本│カレンダー│絵本ポスター│

（特集ページ）│ウォルドルフ人形の本・キット│ウォルドルフ人形作品集│森の妖精トムテ│粂川人形│ののじ食器具│幼児用お皿│

（おすすめ絵本）│今月│その10│9│8│7│6│5│4│3│2│1│オススメ一覧│注目の本一覧│ご注文│地図│

今までの星の子のおすすめ一覧のページへ

梅雨入りのうっとおしい季節になりましたが、
気持の良い海に想いをはせ、２冊のステキな絵本を紹介します。

★3人のちいさな人魚
デニス・トレ　と　アレイン・トレ　え　と　ぶん　麻生　九美　やく
	人魚は歌が上手だというのに、この本に登場する３人の小さな人魚たちはうたがものすごく下手・・。それゆえに起こった小さな女の子との出会い、交流が、涼しげなこの絵本の中で、かわいらしく描かれます。
	一筆がきのように幼げで単純な筆使いの絵から、人魚と女の子の可愛さが伝わってきます。ストーリはあってないようなもの、でもほのぼのとしてあったかい。幼い子どもたちは、人魚や女の子と一体となって、海の生きものたちを知り、仲良くなっていくことでしょう。
評論社 1300円＋税	スカイブルーと青を基調とした、いかにも涼しげな絵本です。小さな女の子たちが大好きになりそうです。

★海べのあさ
マックロスキー　文・絵　石井　桃子　訳
	「サリーのこけももつみ」で小さかったサリーが、お姉さんになり妹までできて海辺の家に住んでいる。この日の朝、サリーは歯がぐらぐらするのに気づいてびっくりし、ママに訴えに行く。
	”歯が抜けるのは心配ない、それは大きくなったしるしなのだ”と「ママにさとされたサリーは、歯が抜けたらそれを枕の下においてお願いをするのだと楽しみにしている。そしてお父さんのハマグリ捕りの手伝いに行くのだが、歯はいつのまにかなくなっていた・・・。あくまで広くふところの深い自然が、マックロスキーの素晴らしいタッチで単色で描かれ、ため息が出るほど美しい。
岩波書店 1700円＋税	海辺での4人の家族の生活がきっちり描かれ、子どもたちはその中で成長していく・・これが生きることであり自然と共生することだとしみじみ思う。骨太でステキな絵本です。

★ちいさなヒッポ
マーシャ・ブラウン　さく　うちだ　りさこ　やく
	小さなカバの子ヒッポは、いつもお母さんのそばにいれば安心です。そのお母さんから独り立ちしていく様子が、なき方の練習から、それを茶目っぽく使ってみたりして紹介されていきます。
	そしてある時、ひょっとしたスキにおおきなワニに食べられそうになるヒッポ。でもお母さんは目ざとく見つけ、おおきな口をあけて「グアオ！」とほえます。画面いっぱいにあけられた迫力ある赤い口で、ワニをはさんで投げ捨てヒッポを助けます。
偕成社 1200円＋税	カバの特徴が「版画」というマーシャ・ブラウンのまた違った手法で描き出され、まさに圧巻といえます。水辺に住む動植物とカバの生態を知ることもでき、少し緊張感もある楽しい絵本です。

★かもさん　おとおり
ロバート・マックロスキー　ぶん・え　わたなべ　しげお　やく
	緑と茶の表紙を見ただけでは、この本の素晴らしさは判らない。見返しにはたまごが割れてカモのヒナが誕生してくる様子が、時空を追って描かれている・・そのタッチのやさしさ素晴らしさ！はさすがマックロスキーといえる。
	アメリカ・ボストンの市街が雄大に描かれ、カモの夫婦が卵をかえす格好な場所を探している。やっと見つけた場所で、子ガモの誕生と子育て・・・最後に母ガモを先頭に一列に並んだ子ガモたちの引越しがあり、それを助ける人間模様・・今から40年も前に作られた作品なのに、テーマも作風も古さを感じさせない。それどころかその素晴らしさに、読むたびに感銘を覚える。
福音館書店 1300円＋税	ちなみにここに登場するカモは「マガモ」です。この絵本の世界をどうぞ親子で楽しんでください。

★ティッチ
パット・ハッチンス　さく・え　いしい　ももこ　やく
	ページをあけると大・中・小のくつ。もう一枚めくるとせんたくのロープにかけられた大・中・小の衣類。これらのものがこれから始まるおはなしの内容を暗示している。ティッチは3人兄弟の末の男の子、いつもお兄さん、お姉さんの持っているものがうらやましくてなりません。「いいナ、僕も早く大きくなりたいナ」というティッチの声が今にも聞こえてきそうです。
	でも最後のところで、ティッチの持っていた小さな種が大きく大きくなって立派な木になります。その場面で、お兄さん、お姉さんのびっくり顔と、ティッチの得意顔がなんとも痛快です。
福音館書店 1100円＋税	テキストは単純明りょうで、小さな子にもよく理解できる楽しい絵本です。

★木はいいなあ
ユードリィ　さく　シーモント　え　さいおんじ　さちこ　やく
	この絵本はファンタジィではなく、木がどんなによいかがさまざまな角度から子どもの経験を通して語られています。木の形に添ったような縦長の絵本で、色彩も美しく、いろんな場面の木が描かれています。
	木は空を高くしてくれるし、秋になって落ちた葉っぱは、いろいろな楽しみを子どもたちに与えてくれる・・そして実りも・・私たちのくらしの中では、木かげを提供してくれ、嵐から家を守ってくれる、さあ、みんなでたくさんの自分の木を植えましょうと呼びかけ、話しは終わります。
偕成社 1000円＋税	少し大きくなった子どもたちと、しっとりと読みたい絵本です。

│home│（おすすめ絵本）│今月│その10│9│8│7│6│5│4│3│2│1│オススメ一覧│注目の本一覧│

★どうぞお店（絵本の店・星の子）にお越しください。地図はこちらへ
★ご注文やご連絡はメール　　hoshinoko1@nifty.comで
03-3727-8505（tel/fax）でもどうぞ。　　　（「特定商取引に関する法律」に基づく表示）
絵本の店・星の子トップメニューへ

★おすすめの良い絵本をつぎつぎに紹介していきます。ご期待下さい。
★いま注目の本・話題の本は「星の子・注目の本」のページへ
★良い絵本・児童書を定期的にお送りします。「星の子・子どもの本定期便」のページへ

絵本だ～い好き　